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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第8章 【烏瓜~からすうり~】 《其の弐》 
 竜胆の花が涼やかな花を咲かせている庭を二人並んで座り、寄り添い合って、いつまでも眺めていた。
 美空の身に纏う打掛の裾には萩の花と月が金糸、銀糸で大胆に縫い取られている。地は紅色、下に着た小袖は同系色の薄紅色で、それが美空の白い膚を更に際立たせていた。
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