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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第9章 【烏瓜~からすうり~】 《其の参》 
 その日は霜月とはいえ、日中は汗ばむほどの陽気であった。小庭に面した障子はすべて開け放ち、真っ赤に色づいた紅葉がその場に彩りと華やぎを添えている。しかしながら、畏まった唐橋の面は緊張に強ばり、蒼褪めていた。
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