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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第9章 【烏瓜~からすうり~】 《其の参》 
 唐橋の視線に、もう迷いはなかった。
 突然の言葉に、部屋の片隅に控えていた智島の顔色が変わる。
「それは―」
 智島が言いけると、唐橋はしたり顔で頷いた。
「さようにござります。宥松院さまがご自身にお仕えする者を殿のご側室として献上なさりたいとのご意向をお持ちあそばされておられます」
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