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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第9章 【烏瓜~からすうり~】 《其の参》
「のう、智島。お義母上の腹の内はともかく、唐橋が申しておったことは道理ではありましょう。確かに武家にとりては御子は一人でも多い方が良いというのは常識。私が徳千代君を生んで以来、懐妊しておらぬというのも事実は事実ですから」
「さりながら、ご簾中さまが徳千代さまをお生み奉ってから、まだやっと一年が過ぎたばかりではございませぬか。こう申しては失礼ながら、女子は子を生む道具でも機械でもござりませぬ。そのように立て続けに身ごもれと申される方がおかしいのでございます」
「さりながら、ご簾中さまが徳千代さまをお生み奉ってから、まだやっと一年が過ぎたばかりではございませぬか。こう申しては失礼ながら、女子は子を生む道具でも機械でもござりませぬ。そのように立て続けに身ごもれと申される方がおかしいのでございます」