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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第10章 【烏瓜~からすうり~】《其の四》
宥松院さまは俺を心底忌み嫌われていたゆえ、彼の方をはばかって、あまり大っぴらに愛情を示して下されることはなかった。それでも、父上とこうして縁先に並んで、烏瓜を眺めながら、色々とお話をお伺いしたこともある。俺にとっては父上との、かけがえのなき想い出だ」
「お優しいお父上さまでいらっしゃったのでございますね」
「ああ、俺にとっては良い父上だった」
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