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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第14章 第三話 【細氷~さいひょう~】《其の参》
 乱暴に褥に転がされ、両手を持ち上げた格好で易々と縫い止められた。
「俺のことしか考えられなくしてやる」
 その氷のごとく冴えたまなざしは、真っすぐ美空を睨みつけていた。
 深く愛しているがゆえに、よりいっそう憎しみも烈しく燃え上がる。その身を灼き焦がすほどの愛しさの裏返しでもあった。
「いっそのこと、そなたをこの手で―」
 孝俊の手が美空の細いうなじにかかる。
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