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第4章 大

「あれ？探偵君は今日は休日出勤か？」

仕事を始めて２時間ぐらいたったころ
野口さんが出社してきた。

「なんですか？その探偵君って」

野口さんの言葉に疑問を投げかけた後すぐに

「お？探偵君は休日出勤？近頃早く帰っていたからなぁ～
いい加減、仕事がたまってきたか？」

と山田さんも出社してきた。
なんなんだ？探偵君って？

「なんだ？探偵業は今日は休みか？」

真面目な顔でそんな訳のわからない事をいう楠さんまで出社してきた。

「３人も休日出勤ですか？それより、探偵君ってなんですか？」

「山崎のあだ名だよ」
山田さんが笑いながらご丁寧に説明してくれる。

「この前井上さんと一緒に経理の橋本さんの事、待ち伏せしてただろ？」
「え！」
「山崎ね～エントランスから出てすぐの柱って、探偵業失格だな。
普通に社員が興味持っちゃうから！まぁ橋本さんは興味なかったみたいだけど」
野口さんもニヤニヤして言う。

「おまけに居酒屋に井上さんと３人で入って
橋本さんの聞き取り調査をした後、井上さんと作戦会議してただろ？」

はぁ？

なんで楠さんが知ってんだよ？

「山崎～。秘密にしたいなら、
会社の最寄り駅はやめとけ？全部噂になってんぞ？」
「はぁぁ？」

「知らないのは山崎と井上さんと橋本さんぐらいだな」

「まじかよ」