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せめて夢の中だけでも
第23章 あなたは太陽
秋雨はそのキスマークな上へと唇を落とし
強く吸い付いた。
「俺のもの。」
微笑む彼は…本当に美しい。
「…何照れてんの?隙見せる凛ちゃんが悪いんだよ?
本当に…最後までヤられてたら
俺、晴君を犯してたね。」
クスクス笑う秋雨は天使のような悪魔に見える。
「まぁ。そんな趣味ないけど…。
凛ちゃんはやっぱり雨より晴れが好きなの?」
「…何?」
「何でもないよ…
仁さんに怒られるから帰るね」
…雨より晴れ…?
雨……晴……あっ!
玄関で靴を履く秋雨の後ろ姿に
私は大きな声で声をかけた。
「秋雨!私にとっては
あなたが太陽なんだよ。
秋雨のおかげで私の心はいつも晴れてる。」
ピタッと秋雨の動きが止まり
大きく息を吐き出した。
「……やめてよ。凛ちゃん。
最後まで抱きたくなっちゃうでしょ」
振り返る秋雨は少し眉をひそめ困っていた。
「…抱いてよ。いつまでも待ってるから」
秋雨にキスをすると
秋雨はきつく私を抱きしめてくれた。
「…好きだよ」
そう呟くと彼は仕事へと戻っていった。