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11月の雨
第3章 岳裕
「またハーブだってさ」
ダイニングテーブルに腰かけて
酒のツマミを齧(かじ)って寛いでいる。
「運転しながらやるなっつーの
安全な所でやればいいんだ」
仕事が片付いたら
いつも真っ直ぐ帰宅する。
ここより安全で
愉しい場所なんて存在しない。
「そう思うよね?」
テレビから視線を外して
そっちを見る。
俺の女神はイスに腰掛けて
イってる最中だ。
手は肘掛けに
足首はイスの足に
タオルで縛りつけてる。
アイマスク付けながら泣いてる。
んで、返事はない。