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11月の雨
第3章 岳裕
ポツポツと 気配を感じる。
家の屋根に 雨が当っている。
細かく小さく微かに
無数に
雨のツブが 無数に
フェラしてる顔を引きはがして
レコードをかけに行く。
めちゃくちゃ腹が立つ。
なんでこんなストレスが
俺の生活に這入りこんでくるんだ。
ドラマの世界なら
気分が乗ってくればそれにふさわしい
BGMが鳴るものだ。
現実の世界では
肝心なときに 音楽が無い。
こうやって自分で
自作自演しないと 音楽が無い。
自作自演した瞬間に
萎えちまうんだよ。