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第1章 しおん

……気がついたら
ソックスは片方脱げていた。

部屋の窓に
大粒の雫が　流れている。

まだベッドで
まどろんでいたい気もする。

でも男と喋りたくないから
先にシャワーを使った。


男に　何と思われようが
どうでもいい。

度を越したやりとりで
ジャンキーだと思われたか

怖くなって
２度と寄り付かないか

図に乗って
擦り寄ってくるか

どうでもいい

優しい男とは続かない。
客と風俗女の関係なんて。

遅かれ早かれ　ダメになるんなら
今でいい。