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旦那様☆ロマンチスト
第1章 ドライな旦那様


お布団はぬくぬく温かくて、敏さんの匂いがした。
私の大好きな敏さんのお日さまみたいな日だまりの匂い。


ふわふわ幸せに包まれて、朝までぐっすりとな私……ってダメじゃん!
―――敏さんと仲良くしたかったのに。


翌朝起きたら私の寝ていた場所は布団の上掛けの上じゃなくて。
ちゃんとお布団の中にいて。
隣には敏さんのスヤスヤ気持ち良さげな顔が見えた。


敏さんが移動させてくれたんだな、なんて思ったら、その優しさに心がフンワリ雲みたいになって。


……ふて寝しちゃって。私、色気も可愛いげも無かったかも。最近少し体重も増えたし。
私重かったでしょ。ゴメンなさい、敏さん。


でもね、私を抱きかかえて、キチンと布団に寝せてくれた時の敏さんの顔は、少しだけ不機嫌で迷惑そうな顔だったに違いなくて。

その敏さんの顔を思い浮かべると、ちょっと嬉しくなってしまう。

そんな幸せな出来事にうふふって思う、私は単純な奥さんなのだ。




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