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旦那様☆ロマンチスト
第5章 逡巡する旦那様
魔法が解ける―――そうはいっても、関係が悪くなる訳じゃない。
恋人のような関係から、信頼出来る家族へ。
そんな風に関係がより深まって、魔法なんか必要ないぐらいに互いのことをより知っていく中で、
みーなが話す他愛ないお喋りの中に隠された大事な話と、そうでない話とを区別する術だって―――…。
みーなは俺からの愛情が足りないなんてたまに騒ぐけれど、
俺のみーなに対する愛情が薄れたなんてことは決して無くて。
でも、みーながそんな風に思うように
俺の態度が何となくそっけなくなってしてしまうのは、
毎日一緒にいる夫婦なんだから
ある意味当たり前なことだと思っていたし、
隠し事が苦手なみーなは大体俺に対して何でも口にするはずだと信じていた俺は、みーなに対して――――そう。
自分勝手な理由で安心していたのだ。