この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
旦那様☆ロマンチスト
第7章 妄想する奥様
『待ってろ、な。これから行くから。すぐだからな』
――その人の元へ行っちゃうの?敏さん!
私の聞き違いだろうか。
敏さんは私とのドライブより、その『凛子』という女性の元へ向かうことを選んだ―――私には電話の内容がそんな風に聞こえた。
私達の住む地域は田舎の小さな集落で、夜も深まり深夜10時近くに開いてる店なんて、パチンコ屋と飲み屋ぐらいしかない土地だった。
その為、普段こんな時間に敏さんが出かけることなんて、結婚以来滅多に無いのに―――。