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アナザー☆ステップ
第10章 まどか、焦る
私は強い目で太基さんを見上げた。

「太基さんがいいに決まってるじゃないですか」

太基さんは、ぐっと言葉に詰まった。
顔がはっきりと赤くなる。

「離さないって言ったくせに」

言うつもりじゃなかった言葉がこぼれ落ちた。
また泣きそうになる。

「……わかった。そんなこと言って、やっぱ無理とかナシだよ」

太基さんは大きく溜め息を吐いた。
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