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第11章 太基、リードしようと試みる

甘酸っぱい匂いがする。
くらくらする。

「だ、ダメです。私が洗えないっ……」

「んー？」

聞こえているのに、聞こえないふりをする。

ちゅ、ちゅ、と軽くついばむようにしてから、ぬろりと舐めあげる。

まどかちゃんは俺の頭にしがみついてきた。
声は出さないが、吐息が乱れている。

可愛いなあ、もう。

泡だらけの手で胸の膨らみに触れる。
まどかちゃんが息を飲む気配がした。