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アナザー☆ステップ
第2章 太基、バレンタインチョコをもらう
まどかちゃんは緊張した面持ちで俺を見てきた。
この子、目が大きくて切れ長で、見つめられると凄みがあるんだよな。
長い黒髪はサラサラで、パッと見は清楚系。
でも愛想は悪くてぶっきらぼうだ。
あのニコニコしたお母さんと血が繋がっているとは思えない。
「これっ!」
乱暴に押し付けられたものが胸に当たって、俺はちょっとむせた。
「もしかして、チョコレート?」
ラッピングから、明らかに手作りだとわかる。
俺は目をしばたいた。