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第12章 まどか、いろいろと試みる

少しして、太基さんが体を起こす。

「ごめんね、痛かったでしょ？」

「少し……」

本当は少しどころじゃなかったけれど。

太基さんが見たこともないような笑顔で私の頭を撫でてくれる。
慈愛に満ちた表情って、こういうことを言うんだろうか。

まるで愛おしいものでも見るかのように。

……その愛おしいものって、もしかして私？

「ご、ごめんなさい……。イケませんでした……」

正直に告白すると、太基さんが目を丸くした。