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アナザー☆ステップ
第17章 唯、変身する
私はまだ残っていた涙を拭った。
「もういいから……」
和樹は黙り込み、再び歩き始めた。
和樹はその後、みんなの待っている飲み屋には行かなかった。
私もそんな気分じゃなかったので、腕をつかまれたまま大人しくついていった。
たどり着いたのは、和樹の勤め先である写真スタジオだった。
扉には営業時間外の看板が出ていたが、建物の中には電気がついている。
「ウッチー先輩、急に呼び出してごめん!」
「いいわよぉ~、カズくんの頼みですものぉ」