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アナザー☆ステップ
第20章 和樹、写真を飾る
「ウッチー先輩、この前はありがとうございました」

シフトの関係で二日ぶりに会ったウッチー先輩は、可愛らしい声できゃらきゃら笑った。

「あ、カズく~ん。思ってたよりちゃんと後始末してあったから安心したよぉ~」

もしドレスが傷んでたら弁償してもらうつもりだったけど、とウッチー先輩はニヤニヤする。

「唯がやってくれたんで」

「あ~、そんな感じぃ~。カズくんだったら絶対忘れてることありそうだもんねぇ~」

ウッチー先輩は「で?」と小首を傾げる。

「私からのナイスパスは、ちゃんとゴール出来たのかなぁ?」

俺はちょっと照れながら、でもはっきりと言った。

「はい、唯と結婚することになりました」

「えええ~っ?」

ウッチー先輩はあんぐりと口を開けた。
目が大きく見開かれて、マスカラばっちりの睫毛が綺麗に上を向く。
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