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アナザー☆ステップ
第20章 和樹、写真を飾る
他のスタッフたちにもお祝いを言われて、俺は頭をかいた。
じわじわと嬉しさがこみあげてくる。

そっか、結婚って二人だけですることじゃないんだな。

唯にプロポーズした時は、もっとシンプルで簡単なことだと思っていた。

でも唯の親御さんにも許しをもらいに行かなきゃいけないし、職場や友人にも報告しなきゃいけない。
生活だって変わる。

そりゃ唯にももっと考えろとか言われるよな。




その後、店長の許可をもらって、俺は店頭のディスプレイを変更した。
出来上がったばかりの写真を飾る。

ピンクのドレスを身に纏い、目を細めて口を大きく開け、くったくなく笑っている女性。

唯だ。

俺は満足げに頷き、仕事に戻っていった。
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