パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第25章 花梨、狼と戦う

しばらく歩き回った後、休憩を入れることにした。
テンション上がってて気付かなかったけど、もう一時間はぶっ通しで動いている。
喉も乾いたし、小腹も減った。

コンビニで軽食を買ってこようという話になったが、店内も大混雑だ。
ジャンケンで負けた数人が代表で買いに行くことになり、結果、あたしは留守番組、佐和紀は買い出し組になった。

「……変な奴に捕まるなよ」

あたしの側を離れる時、佐和紀がぼそっと呟いた。

なにそれ、どーゆー意味？

あたしと同じく留守番組のテルが隣にやってくる。

「あいつ、わかりやすくない？　普段はクールなくせに。ぷぷ」

「からかってんなら蹴るよ？」

ジロリとねめつけると、テルは大袈裟に肩をすくめた。