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アナザー☆ステップ
第26章 花梨、狼に食われる
何かのスイッチが入ってしまったのか、佐和紀は薄い三日月のように唇を歪めていた。
底冷えするような、背筋がゾクゾクする笑い方。

さすがのあたしでも直接的な言葉を口にするのは恥ずかしくて、恐る恐る自分の手を太腿に当てる。

「こ、こ……を」

すでに大きく開かれている足。
両手で下腿の肉をつかんで、更に少し開くようにする。

ねぇ、ここまですればわかるでしょ?

「ふぅん?」

佐和紀は嘲笑うように鼻を鳴らし、その長い指を伸ばしてくる。

「あっ!」

布地の上からすうっと引っ掻かれる。
待ち望んでいた刺激に体が震えた。

だが、それだけだった。
佐和紀はすぐに手を離してしまう。
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