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アナザー☆ステップ
第27章 佐和紀、彼女ができる
でも仕方がない。
自らの化け物に食いつくされるよりはマシだ。
それに俺は独占欲が強いらしく、相手に裏切られることに敏感だった。
花梨を信じていいのかわからなかった。
その体に触れたとして、花梨が本当に俺だけのものになってくれるのか、それはまた別の問題だ。
俺の心の中には真っ黒な大蛇がとぐろを巻いていて、獲物が与えられる時を待っている。
そいつが目覚めたら、もう俺にも止められない。
買い物中に花梨の元カレと会った時も、努めて冷静な顔をしていた。
そのくせ、内心ではヒリつくような嫉妬にかられて、胸をかきむしりたくて仕方なかった。
乾く。
揺れる。
心の中の檻がきしんで、閉じ込めていたものが外へ出ようと暴れ出す。
自らの化け物に食いつくされるよりはマシだ。
それに俺は独占欲が強いらしく、相手に裏切られることに敏感だった。
花梨を信じていいのかわからなかった。
その体に触れたとして、花梨が本当に俺だけのものになってくれるのか、それはまた別の問題だ。
俺の心の中には真っ黒な大蛇がとぐろを巻いていて、獲物が与えられる時を待っている。
そいつが目覚めたら、もう俺にも止められない。
買い物中に花梨の元カレと会った時も、努めて冷静な顔をしていた。
そのくせ、内心ではヒリつくような嫉妬にかられて、胸をかきむしりたくて仕方なかった。
乾く。
揺れる。
心の中の檻がきしんで、閉じ込めていたものが外へ出ようと暴れ出す。