この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アナザー☆ステップ
第28章 奈緒姫、クリスマスパーティをする
「あ、これ、まどかちゃんが焼いてきてくれたマドレーヌね」
タイ兄がにこにこ顔で可愛らしいラッピングの包みを渡してくる。
ところがまどかちゃんはその腕にしがみついた。
「や、やっぱり、いいです。ごみ箱に捨ててください」
「「えっ?」」
私もびっくりしたが、それ以上に衝撃を受けているのがタイ兄だった。
「なんで? どーして? 何日も前から準備して、せっかく焼いてきたのに!?」
「だって、ちゃんと美味しいかわからないし……。失敗してるかもしれないし……」
「大丈夫だって、俺も味見してきたもん。すっごい美味しかったよ!」
タイ兄の力説に、まどかちゃんは「うう……」と自信なさげな声をもらした。
タイ兄がにこにこ顔で可愛らしいラッピングの包みを渡してくる。
ところがまどかちゃんはその腕にしがみついた。
「や、やっぱり、いいです。ごみ箱に捨ててください」
「「えっ?」」
私もびっくりしたが、それ以上に衝撃を受けているのがタイ兄だった。
「なんで? どーして? 何日も前から準備して、せっかく焼いてきたのに!?」
「だって、ちゃんと美味しいかわからないし……。失敗してるかもしれないし……」
「大丈夫だって、俺も味見してきたもん。すっごい美味しかったよ!」
タイ兄の力説に、まどかちゃんは「うう……」と自信なさげな声をもらした。