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顧みすれば~真の愛~
第12章 アラブの王子
「いえ...そういうことではなく」
私はティッシュを手に取り
山下常務の唇についた口紅を拭い落とした。
突然私の手を取り壁に押し付ける。
口紅を拭った唇が私の首筋を這う。
「何をするんですか」
首筋を強く吸われる
これからレセプションだというのに...
山下常務は首筋から唇をはなし
「ロイドと俺は女の趣味が似ているからな
アイツが手を出さないように
印をつけておいた」
「なっ?!」
驚く私の瞳を覗きこむ
「決してロイドと二人になるなよ」
「どういうことですか?」
「そういうことだ」
よく意味が飲み込めない。
仕事でやって来た日本企業の社員に
王族が手を出すとは考えにくい。
私の考えを見透かしてか
「アイツから見ればお前もただの女に過ぎない
欲しければ奪う。
それだけだよ」
寒気が走ったが
「わかりました。気を付けます」
と固い表情で返事をした
「口紅がとれてしまったな。
申し訳ない。
待っているから直してきなさい」
私は鏡の前で口紅を塗り直した。
少し首を捻ると
紅く吸われたあとが残っていた。
髪を結い上げているので隠しようがない。
私はティッシュを手に取り
山下常務の唇についた口紅を拭い落とした。
突然私の手を取り壁に押し付ける。
口紅を拭った唇が私の首筋を這う。
「何をするんですか」
首筋を強く吸われる
これからレセプションだというのに...
山下常務は首筋から唇をはなし
「ロイドと俺は女の趣味が似ているからな
アイツが手を出さないように
印をつけておいた」
「なっ?!」
驚く私の瞳を覗きこむ
「決してロイドと二人になるなよ」
「どういうことですか?」
「そういうことだ」
よく意味が飲み込めない。
仕事でやって来た日本企業の社員に
王族が手を出すとは考えにくい。
私の考えを見透かしてか
「アイツから見ればお前もただの女に過ぎない
欲しければ奪う。
それだけだよ」
寒気が走ったが
「わかりました。気を付けます」
と固い表情で返事をした
「口紅がとれてしまったな。
申し訳ない。
待っているから直してきなさい」
私は鏡の前で口紅を塗り直した。
少し首を捻ると
紅く吸われたあとが残っていた。
髪を結い上げているので隠しようがない。