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顧みすれば~真の愛~
第12章 アラブの王子
「ロイドは君を妃にと言ってきた
彼にはすでに3人の妃がいて子供も5人いる。ハレムにも10人近い女がいるはずだ」
「あの、なぜそれを私に伝えるんですか?
私とロイド王子とでは立場も身分も違うでしょうし、突然そんな話をされても...」
常務はふふふと笑った。
「そうだな。
混乱するよな。
でもなぜか俺がものすごく混乱しているんだ
自分でもなんで君にここまで固執するのか分からない。
君を抱くのだってその気になれば簡単なはずなのになぜか君を抱くのが怖いんだ。
君に拒絶されて
君に触れられなくなることを思うと
とても怖いんだ」
常務のグラスの氷がカランと音をたてる
常務の目が私を射ぬく。
「はじめは遊びのつもりだった。
遊びといっては語弊があるな。
少しからかっているような感覚と言えばいいかな。
まあ、どちらにしても本気ではなかったよ。
申し訳ないけどね。
それなのにいつの間にか君に夢中になっている
自分がいる。
いまは君を誰にも渡したくない。
...ほんとにどうかしてる」
常務は私から窓の外へと視線を移した。
彼にはすでに3人の妃がいて子供も5人いる。ハレムにも10人近い女がいるはずだ」
「あの、なぜそれを私に伝えるんですか?
私とロイド王子とでは立場も身分も違うでしょうし、突然そんな話をされても...」
常務はふふふと笑った。
「そうだな。
混乱するよな。
でもなぜか俺がものすごく混乱しているんだ
自分でもなんで君にここまで固執するのか分からない。
君を抱くのだってその気になれば簡単なはずなのになぜか君を抱くのが怖いんだ。
君に拒絶されて
君に触れられなくなることを思うと
とても怖いんだ」
常務のグラスの氷がカランと音をたてる
常務の目が私を射ぬく。
「はじめは遊びのつもりだった。
遊びといっては語弊があるな。
少しからかっているような感覚と言えばいいかな。
まあ、どちらにしても本気ではなかったよ。
申し訳ないけどね。
それなのにいつの間にか君に夢中になっている
自分がいる。
いまは君を誰にも渡したくない。
...ほんとにどうかしてる」
常務は私から窓の外へと視線を移した。