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顧みすれば~真の愛~
第15章 誤算
王宮では既に王が待っていた。
礼儀的な挨拶をしようとすると
「挨拶はよい
バドルはいまどこにいる?」
王は挨拶しようとする私を押し留め本題にはいってきた。
「実は私もいましがた報告が来たばかりで今捜索中でございます」
「バドルにも困ったものだ。
あいつもこの春で18になった。
しかし聞こえてくる話は耳を覆いたくなるようなものばかり。
残念だが王族から外れてもらうことにする。これ以上王子にしておいては王族もこの国も危うくなってしまう。
宰相、今までご苦労だった。
礼を言う」
王子でなくなる?!
今までの私の苦労はどうなる
「王、それではあまりにも...」
「宰相、君の地位は変わらない。
君の仕事ぶりはこの国になくてはならないものだ。
娘も妃のまま後宮で暮らすがよい」
王は私の不安を見抜いていた。
「はっ。
私が養育者として至らないばかりに
王にもこの国にも多大なるご迷惑をおかけしたこと、心よりお詫び申し上げます。
しかも、そんな私めに寛大なる処遇まで頂き、この宰相この身をとして王にお仕えさせていただきまする」
床がすり減るほど頭を下げ続けた。
礼儀的な挨拶をしようとすると
「挨拶はよい
バドルはいまどこにいる?」
王は挨拶しようとする私を押し留め本題にはいってきた。
「実は私もいましがた報告が来たばかりで今捜索中でございます」
「バドルにも困ったものだ。
あいつもこの春で18になった。
しかし聞こえてくる話は耳を覆いたくなるようなものばかり。
残念だが王族から外れてもらうことにする。これ以上王子にしておいては王族もこの国も危うくなってしまう。
宰相、今までご苦労だった。
礼を言う」
王子でなくなる?!
今までの私の苦労はどうなる
「王、それではあまりにも...」
「宰相、君の地位は変わらない。
君の仕事ぶりはこの国になくてはならないものだ。
娘も妃のまま後宮で暮らすがよい」
王は私の不安を見抜いていた。
「はっ。
私が養育者として至らないばかりに
王にもこの国にも多大なるご迷惑をおかけしたこと、心よりお詫び申し上げます。
しかも、そんな私めに寛大なる処遇まで頂き、この宰相この身をとして王にお仕えさせていただきまする」
床がすり減るほど頭を下げ続けた。