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顧みすれば~真の愛~
第19章 それぞれの愛
私を励ますように肩を抱いた王は
玉座に戻り
扉の向こうに向かって声をかけた。
「入ってくるが良い」
扉を開けて髭を生やした男が入ってきた
王は私に向かって言った。
「そなたに会わせたい男がおる」
髭の男は王の前に歩み出た。
「王にはご機嫌麗しゅう。
お初にお目にかかりますロイド王子
アラブの渓谷の族長にございます」
男は恭しく頭を下げた。
「遠いところすまぬの
過日は世話になった」
王が柔和な顔で挨拶をうけた。
「我が王のためならば」
「ロイド、先日の後始末をつけてくれたのはこの男だ」
「私が彼女を助けたあとに乗り込んだのは警察では?」
王がニヤリと笑う
「警察にマフィアの後始末がつけられるか?
それになマフィアには盗賊。
同じムジナでなければ効果はない」
「王が盗賊に力を借りたのでございますか?」
玉座に戻り
扉の向こうに向かって声をかけた。
「入ってくるが良い」
扉を開けて髭を生やした男が入ってきた
王は私に向かって言った。
「そなたに会わせたい男がおる」
髭の男は王の前に歩み出た。
「王にはご機嫌麗しゅう。
お初にお目にかかりますロイド王子
アラブの渓谷の族長にございます」
男は恭しく頭を下げた。
「遠いところすまぬの
過日は世話になった」
王が柔和な顔で挨拶をうけた。
「我が王のためならば」
「ロイド、先日の後始末をつけてくれたのはこの男だ」
「私が彼女を助けたあとに乗り込んだのは警察では?」
王がニヤリと笑う
「警察にマフィアの後始末がつけられるか?
それになマフィアには盗賊。
同じムジナでなければ効果はない」
「王が盗賊に力を借りたのでございますか?」