この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
顧みすれば~真の愛~
第19章 それぞれの愛
ーーーーーーーー
俺はずっと彼女の手を握り続けた。
来る日も来る日も病室へ向かい
彼女が目覚めるのを待ち続けた。
俺がロイドの申し出を断っていれば
こんなことにはならなかった。
後悔しか見いだせなかった。
彼女の体に残った痛々しいまでの無数の傷。
顔に傷がつかなかったことがせめてもの救いだ。
俺は自分の気持ちが解らなかった。
彼女に近づきたいのに近づけない。
俺は年甲斐もなく恋をしてしまったのか。
そして、本気の恋愛をしたことがない自分は恋の仕方が分からない。
愛の伝えかたが分からない。
彼女に嫌われたくなくて
彼女から逃げた。
俺はずっと彼女の手を握り続けた。
来る日も来る日も病室へ向かい
彼女が目覚めるのを待ち続けた。
俺がロイドの申し出を断っていれば
こんなことにはならなかった。
後悔しか見いだせなかった。
彼女の体に残った痛々しいまでの無数の傷。
顔に傷がつかなかったことがせめてもの救いだ。
俺は自分の気持ちが解らなかった。
彼女に近づきたいのに近づけない。
俺は年甲斐もなく恋をしてしまったのか。
そして、本気の恋愛をしたことがない自分は恋の仕方が分からない。
愛の伝えかたが分からない。
彼女に嫌われたくなくて
彼女から逃げた。