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顧みすれば~真の愛~
第19章 それぞれの愛
病室の扉を開ける
「直哉 来ていたのか」
直哉は彼女の手を握ったまま振り向いた。
「ああ、彼女を見舞うことがいま俺が唯一できることだから」
「そうか」
私は直哉と反対の椅子に腰を掛け
彼女の手を握った。
沈黙が病室を包む
「なあ、ロイド
彼女のどこにそんなに惹かれた?」
私は初めて彼女を見た時を思い出していた
「初めて見たとき
とても寂しい目をした女だと思った。
なのにとても惹き付けるんだ
その感情のない目が
本当に一目惚れってやつだ」
私は少し恥ずかしくなった。
「一目惚れか」
「そういう直哉はどうなんだ?
相当惚れてると見えるぞ」
直哉は一瞬躊躇した。
暫くじっと彼女の顔を見つめていた。
「直哉 来ていたのか」
直哉は彼女の手を握ったまま振り向いた。
「ああ、彼女を見舞うことがいま俺が唯一できることだから」
「そうか」
私は直哉と反対の椅子に腰を掛け
彼女の手を握った。
沈黙が病室を包む
「なあ、ロイド
彼女のどこにそんなに惹かれた?」
私は初めて彼女を見た時を思い出していた
「初めて見たとき
とても寂しい目をした女だと思った。
なのにとても惹き付けるんだ
その感情のない目が
本当に一目惚れってやつだ」
私は少し恥ずかしくなった。
「一目惚れか」
「そういう直哉はどうなんだ?
相当惚れてると見えるぞ」
直哉は一瞬躊躇した。
暫くじっと彼女の顔を見つめていた。