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顧みすれば~真の愛~
第26章 取り戻す
直哉さんが高校に入学した頃から
様子がおかしくなっていったこと。
私を犯した時はクスリでまともな状況ではなかったこと。
おじさまがお母様に土下座して許しを乞うたこと。
私が直哉さんの存在を記憶から消したこと。
そして、直哉さんがアミを知っていること。
私は苦しくて息が止まりそうだった。
涙があとから後から零れ とまらない。
「紗英ちゃん、
直哉を許してほしいなんて言わない」
おじさまは苦しげに言葉を絞り出す。
「でも もう
紗英ちゃんは苦しまないでほしい
紗英ちゃんがもがき苦しんで
生きる術を見出だせなかったとき
私も妻も総一郎も 女将も
みんなが苦しんでいた。
そして 誰よりも直哉が」
様子がおかしくなっていったこと。
私を犯した時はクスリでまともな状況ではなかったこと。
おじさまがお母様に土下座して許しを乞うたこと。
私が直哉さんの存在を記憶から消したこと。
そして、直哉さんがアミを知っていること。
私は苦しくて息が止まりそうだった。
涙があとから後から零れ とまらない。
「紗英ちゃん、
直哉を許してほしいなんて言わない」
おじさまは苦しげに言葉を絞り出す。
「でも もう
紗英ちゃんは苦しまないでほしい
紗英ちゃんがもがき苦しんで
生きる術を見出だせなかったとき
私も妻も総一郎も 女将も
みんなが苦しんでいた。
そして 誰よりも直哉が」