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顧みすれば~真の愛~
第27章 愛のかたち
「まもなく私は身籠った。
サエ 後宮は怖いところよ。
今まで私のことなど見向きもしなかった
大臣たちが次々とご機嫌伺いに
やって来るようになったの。
王妃たちもやってきては
珍しい食べ物だからと
目の前で食べさせられたりしたわ。
命の危機は一度や二度ではなかった。
私はただ愛する人の子を産む
その幸せだけを感じていたかったのに
王妃という立場はそんな普通の幸せに
浸ることは出来なかった」
マリアンヌさんは冷たくなり始めた手を擦った
「妊娠してからどんどん痩せて
精神的にも不安定になっていく私を
心配した王は今まで以上に私のそばにいてくれた。
それがまた他の王妃たちの目に障り
ますます陰湿な苛めとなった」
サエ 後宮は怖いところよ。
今まで私のことなど見向きもしなかった
大臣たちが次々とご機嫌伺いに
やって来るようになったの。
王妃たちもやってきては
珍しい食べ物だからと
目の前で食べさせられたりしたわ。
命の危機は一度や二度ではなかった。
私はただ愛する人の子を産む
その幸せだけを感じていたかったのに
王妃という立場はそんな普通の幸せに
浸ることは出来なかった」
マリアンヌさんは冷たくなり始めた手を擦った
「妊娠してからどんどん痩せて
精神的にも不安定になっていく私を
心配した王は今まで以上に私のそばにいてくれた。
それがまた他の王妃たちの目に障り
ますます陰湿な苛めとなった」