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顧みすれば~真の愛~
第27章 愛のかたち
「王は私の本心を知っていた
知っていたけど王にも立場がある。
気づかないふりをしてくれたの。
そして私がアラブを離れる日に
『いつか二人だけで暮らそう。
私の愛は常にマリアンヌとともにある』
といって抱き締めてくれた。
私はその愛で今まで生きてこられたわ」
そこまで話すと最後のココアを飲み干した
「ずいぶん 長くなってしまったわ
ごめんなさいね
サエ、愛にはいろいろな形があるわ
目の前で想いを囁いてくれるのだけが
愛じゃない。
相手を想い遠くから見守ってくれるのも
それも また 愛なのよ」
マリアンヌさんは幸せそうに微笑むと
立ち上がった。
知っていたけど王にも立場がある。
気づかないふりをしてくれたの。
そして私がアラブを離れる日に
『いつか二人だけで暮らそう。
私の愛は常にマリアンヌとともにある』
といって抱き締めてくれた。
私はその愛で今まで生きてこられたわ」
そこまで話すと最後のココアを飲み干した
「ずいぶん 長くなってしまったわ
ごめんなさいね
サエ、愛にはいろいろな形があるわ
目の前で想いを囁いてくれるのだけが
愛じゃない。
相手を想い遠くから見守ってくれるのも
それも また 愛なのよ」
マリアンヌさんは幸せそうに微笑むと
立ち上がった。