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顧みすれば~真の愛~
第30章 目覚め
私はロイド王子の隣にならんだ



「私はアミを救うことが出来たか?」



視線を山々に向けながら呟いた



「はい。


 アミは愛されることを受け入れ


 愛される喜びを知り


 呪縛から解き放たれました」



「そうか。


 救えたか。


 私の願いは 叶ったのか」



そういって 私を見つめていた。



「ロイド王子 ありがとうございます


 とても感謝しています」



王子はふっと笑って視線をはずした



「今となっては 良かったのか...


 自分から逃してしまうとは」



ロイド王子が私の頬を撫でる


「私はこの先


 禁断の果実を求めて


 さ迷いつづけそうだ」


その顔は寂しげで


でもどこか満たされた表情だった。


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