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顧みすれば~真の愛~
第32章 失われた時を
おじさまの車で東京へ向かう。
おじさまはどうやら
忙しいスケジュールの中
無理矢理成田へ向かわせたらしく
秘書の機嫌が悪い。
「紗英ちゃん 卯月に行くだろう?
私も昼懐石を食べに行こうかな」
嬉しそうに話し出す
「社長、午後からは延期になっていた
アラブのプロジェクトの
トップ会談が入っています」
間髪いれずに秘書が割り込む。
「アラブは直哉の仕事だ。
私は関係ない」
拗ねたような口調で答える
「しかし...
実務は常務のお仕事ですが
トップ会談は社長のお仕事です」
「前回同様でよかろうが」
子供のようにプイと外を向いた。
私は可笑しくて吹き出してしまった。
おじさまはどうやら
忙しいスケジュールの中
無理矢理成田へ向かわせたらしく
秘書の機嫌が悪い。
「紗英ちゃん 卯月に行くだろう?
私も昼懐石を食べに行こうかな」
嬉しそうに話し出す
「社長、午後からは延期になっていた
アラブのプロジェクトの
トップ会談が入っています」
間髪いれずに秘書が割り込む。
「アラブは直哉の仕事だ。
私は関係ない」
拗ねたような口調で答える
「しかし...
実務は常務のお仕事ですが
トップ会談は社長のお仕事です」
「前回同様でよかろうが」
子供のようにプイと外を向いた。
私は可笑しくて吹き出してしまった。