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顧みすれば~真の愛~
第42章 新しい家族
「お義父さま

 そこに梅の木は残ってる?」


直哉さんに目配せした。



「ああ、庭はそのままだよ」



おじさまは不思議そうに答えた。



私と直哉さんは頷いた。


「新居は決まったな」



直哉さんが私を抱き寄せた。


「紗英 ありがとう」



「おいおい 見せつけてくれるなよ」


おじさまはあきれている。



私の安定期を待って


帰国することになった。


新居はネットやメールで設計や設備を決めた。


便利な世の中になった。


直哉さんも忙しい合間をぬって


ふたりで相談しながらあれこれ決めていった



私の帰国に合わせて


直哉さんも日本に戻ることにした。



新居も同時に完成した。



工事中は隣に住むおじさまが


毎日通ってあれこれ注文をつけていたらしい。

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