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第43章 愛の行方

翌朝

戦争のような食卓で朝御飯の手伝いをして


奈々が家事をこなす間


子供たちと遊んだ。


二つ違いづつの三兄弟の育児は


それは大変だ。


奈々は本当に良くやっていると思う。


今日は休日なので


子供たちと公園へ行くという


私は石田家を後にした。


「ありがとう。

　なんか心が軽くなった」


奈々が微笑む


「いつでも遊びに来て

　おもてなしはできないけど

　歓迎するわ」


「おばちゃん　また遊びに来て」


奈々の子供たちも口々に言ってくれる。


「奈々はあんなこといってるけど

　知り合いのいないこの街で

　やっぱり寂しいんだ


　思い立ったらニューヨーク

　また来てよ」


石田さんが小さな声で話してくれた。


「ありがとう。

　石田さんにこんなに想ってもらえて

　奈々は幸せだね。



　また来るね」


私は手を振り石田家と別れた。