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顧みすれば~真の愛~
第5章 イントロダクション
午後のシュミレーションは
休憩を挟みながら4時間に及んだ。

各部署の担当者が説明をするなかで
参加者がどんどん疑問、質問を投げ掛け
その都度修正が加えられる。

企画書は赤字だらけになっていく。

これ、明日中になおせるかな‥‥

今日も残業確定だなぁ。

心の中で呟いた。


「では各部署の担当の方は
 今の修正が終わり次第
 企画部へメールをいれてください。

 火曜の午前中に第2稿をメールします。
 変更は火曜日中にお願いします。

 水曜日のプレゼンは14:00~となりますので

 みなさんよろしくお願いいたします」


木下課長の挨拶で解散となった。


会議室を出るところを呼び止められた


「佐々木さん、今からいいかな?」


「あ、石田さん。

 さっきランチで一緒だった洋子ちゃんが
 設計部の入力をしているので
 彼女も同席していいですか?」


「あ、そうなんだ。
 いいですよ。

 その前にコーヒーでも飲みませんか?
 さすがに長かったので疲れましたね」


「休憩室にいきますか?」


「少し外に出ませんか?
 今日は天気が良くて気持ちがいいから」


確かにビルの窓からそそぐ日差しは心地いい。

少し外に出ることにした。

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