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笑うことしか出来ない私へ
第4章 裏と表
でも、こうたがもし私の彼氏になったら…
母と彼氏の情事が頭を過る。
寒気がした。
私はもう9年間、誰とも体を重ねていない。
母の彼氏から解放されたくて
16で家を出た。
あの頃は毎日が地獄だった。
あの男は母が仕事に行くと
決まって私の部屋に来て
無理矢理犯す。
泣いても喚いても興奮させるだけ。
母が帰宅すると
次は母と寝てた。
そういえば、あの男も当時34歳だった。
母も34歳だった。
毎日母の声が部屋まで響いて…
母はあの男とケンカすると
私に酷く八つ当たりをした。
私は心も体もボロボロで
そんな私を誰も助けてはくれなくて。