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片想いの行方 2
第18章 loveダム決壊
………強く、なりたいな。
強くて、優しくて
相手の想いを尊重する、心の綺麗なヒメと並んでも恥ずかしくないように
もっともっと、ヒメに幸せを感じてもらえるように
私にできることは、なんでもしたい。
「………美和」
さらにぎゅうっと抱きしめる。
ヒメは私の背中に手を回して、そのままソファから下ろすと
足を崩して胡坐をかいた上に、私を乗せた。
目線の位置が同じになって、ヒメの茶色い前髪がおでこに触れる。
「……あのさ」
「……うん?」
「…………」
キス出来るくらい、近い距離なのに
ヒメはなぜか私から顔を逸らす。
……あれ、その表情
ちょっと不機嫌?
「ヒメ?どうしたの?」
「……いや、いい」
「よくないよ、何か言いたいんでしょ?」
「…………」
いつもなら何の遠慮もなく、言い放つのに
ヒメは珍しく何かを躊躇しているから、首を傾げてしまう。
……なになに?