この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
片想いの行方 2
第7章 ★教祖崩壊
「蓮……らしくないわよ?
こ、こんな人前で………」
半ば放心しながら、そう呟くと
蓮は目を逸らして溜息をついた。
「俺は本来こーいう人間なんだよ。
お前もよく分かってるだろ」
「………!」
……そういえば……
皆無に近いけど、本音を言う蓮はびっくりするほど口調が変わる。
私の知る限り、片想いをしていた彼女の話をした時だけだけど。
でも、私が言いたいのはそうじゃなくて……
「さっき、俺の前ではサバサバした女でいるって言ってたけど
その理由は?」
「え!? あ、えっと……」
………恥ずかしいけど
ここで偽りを述べる訳にはいかないよね。
というより、蓮の目がそうさせてくれない。
「……蓮が人間としても彼氏としても、完璧すぎるから
蓮に相応しい女性になりたくて……」