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片想いの行方 2
第9章 ★泥酔
☆side… ヒメ


「ヒメ、お帰りなさい」

「…………ただいま」


夜11時。

玄関のドアを開けると、美和の笑顔が飛び込んできた。

………あぁ、一瞬で疲れ吹っ飛ぶな。

弾丸日程を終えて疲れてるけど、この笑顔を見ると全てを忘れられる。


「お前、その格好……」

「あ、ごめんね勝手に。
部屋着持ってくるの忘れて、借りちゃったの」

「構わないけど、寒くねーの?」

「今ね、お風呂出たばかりなの」


廊下を進む美和に続いて、リビングに入る。

俺のTシャツだけ着て、下は生足で何も履いてない。

……それだけで、反応しちゃう俺。


「ヒメ、お腹空いてる?何か……
…………っ」


ソファに座ろうとした美和の腕を、ぐっと引き寄せて

俺はその体を抱きしめた。


「……ヒメ……」


湯上りだからか、美和の顔は赤くて

まだ少し濡れたままの髪から、いい香りが漂う。


………マジで

可愛いんだけど。
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