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暁闇
第21章 重なる
くらくらする。
執拗に愛撫される、胸。
指先で弄られると。
舌先で舐められると。
まるでそこの気持ちよさが下腹部と連動しているかのように、疼き出す。
力が、入る。
くりくりっ、とされて。
ちゅうっ、と吸われて。
自分の口からひとりでに漏れてしまう声が、自分のものだなんて思えない。
今まで出したことのない声だった。
高くて、鼻にかかったような、なんだかいやらしい声――――。
恥ずかしくて口を閉じても、またすぐに開いてしまって。
どうにもならない。
「ん、いっ……あ……」
そんな言葉まで勝手に口をついて出てきてしまうぐらい。
どれくらいの間、そこを愛撫されたのか……翔悟くんは、ようやく身体を起こした。
聞こえてきた、衣擦れの音。
そっと彼の方に視線を送ると、ぴちっとした下着だけになってて。
思わず目に入ったその真ん中に、かあっと頬が熱くなる。
さっと、目を逸らした。
でも、胸が激しく鼓動を始めて。
そんな状態の私に覆い被さるようにしてきた翔悟くんが。
「どうしたの……あおいさん」
そう聞いてきて。
私は目を閉じて、首を振る。
「……真っ赤」
指摘されて、ますます頬が熱くなった。
思わず両手で顔を隠す。
「何で隠すの」
もう一度、ふるふると首を振ると。
「……可愛いのに」
彼はそう、呟いて。
私の腰のあたりに巻き付いていたタオルに手をかけた――――。