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暁闇
第22章 躊躇いの理由
月日は過ぎ――――。
俺とあおいさんの交際は順調に続いていた。
今までとあまり変わりない生活をそれぞれ送りながらも、休みが合う日はもちろんふたりで過ごした。
そうでないときは、時々仕事帰りにおおいさんのアパートに寄って三人で食事を一緒にとったり……そんなかんじで。
休みの前の日など、度々彼女は俺のアパートに泊まりに来たから。
そういうときは、もちろん甘い時間を過ごした。
……その最中のあおいさんは、そのときにしか見せてくれない可愛さで俺を翻弄する。
すべてを俺に委ね、素直に反応するその姿。
甘ったるい声を出して。
恥ずかしがりながらも、時に大胆で――――。
いつものしっかりした彼女も。
セックスのときのそんな可愛らしい彼女も。
どちらも、たまらなく好きで。
たまに見せる弱さも。
なのに実は芯が強いところも。
全部。
そう。
あおいさんを想うとき、どっぷりと彼女に浸かってしまっている自分に気づいて苦笑いが浮かんでしまうほど。
……それほどまでに、俺はこの恋に夢中になっていた。