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暁闇
第24章 初めて口にした
唇を離したら、とろんとした目つきでいやいやをした彼女。
もっと、と求めてくるその可愛さ。
たまらない。
好きだ。
彼女が、こんなにも――――。
「……っあ……」
彼女の腰を支えながら身体を揺らすと、俺の首に両腕を回してぎゅっとしがみつくように抱きついていた彼女が甘い声を漏らした。
密着する身体。
感じる、胸のやわらかな膨らみ。
「……は……」
腰と背中に回した両腕。
もっと……と言わんばかりに彼女を抱き締めた。
「……っ、くるし……」
はあっ、と息を吐きながら。
彼女は俺にさらに密着するように腕を回し直す。
「好き……い……」
耳に落とされる、その呟き。
「……っ!」
もうどうしようもない。
彼女か愛しくてたまらない。
抱き合ったまま、揺する。
「あっ、あ……んっ」
応えるように、悩ましく腰をくねらせる彼女。
もっと、彼女の奥深くにはいり込みたい。
もっと、彼女を乱れさせて。
ぐちゃぐちゃにさせて。
泣きそうな顔で、泣きそうな声をあげる彼女が見たい。
それは、俺だけしかしらない。
俺だけにしか見せない。
俺だけの、彼女の姿だから――――。