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暁闇
第27章 *おまけ*葉月と琴音*
「んん……っふ、うっ……」
唾液が葉月くんの口へと流れそうになり、飲み込みたいのに激しい口づけの最中ではうまくできない。
流れ込んでいく唾液。
葉月くんが音を立てて吸う。
「……もっと」
唇が離れた刹那、彼が囁いた。
そしてまた捕らわれて、貪られる。
上顎から歯列の裏まで、私の口内を余すところなく舐め回し。
ちゅくっ、という水音をたてながら、ねっとりと。
苦しさと、気持ちよさ。
頭がぼーっとしてきて。
「んん……っ……」
……そしてようやく、後頭部の手が離れ。
そのまま私も葉月くんの唇から離れる。
「……っ……」
はあはあと荒い息を抑えながら彼を見た。
なのに葉月くんは、息は少し弾ませつつも、余裕そうに微笑んで。
私の髪を撫で。
指先に巻き付けるようにして遊ぶ。
私の身体はもう疼いて仕方ないのに。
葉月くんはそうやってまだ全然平気そうに振る舞ってるから。
「……もうっ」
何だか悔しくなりつつも、ぎゅっと彼に抱きついて。
彼の腕が私の背中に回されたときに、その先をねだった。