この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
暁闇
第27章 *おまけ*葉月と琴音*
「すごいよ、ほら」
その言葉にゆっくりと目を開けた私。
覆い被さるようにしてきた葉月くんが、その指を見せつけてくる。
「ふやけてる」
くすくす、と。
「……言わない、でっ」
もう、と。
私はその指をとる。
私の香りが、微かにして。
独特のその蜜の匂いに、恥ずかしさがまた掻き立てられる。
葉月くんは、それに顔を寄せ。
私の唇のそばで、自分の口にその指を。
「……美味しい」
舌を這わせながら、そんなことを言う。
私の指まで一緒に舐められる。
「ん……」
彼の唇が欲しくて。
思わず私もそれに舌を伸ばした。
なんだかいやらしい味がする彼のその指。
ぴちゃびちゃと、ふたりで舌を這わせる。
目が、合って。
誘うような、色っぽい葉月くんのその視線に。
「ん……」
指ではなく彼の舌に、自分のを絡める。
そのままふたりで舌を合わせた。
「ん……ふ……っあ……」
縋るように、彼の指を握りながら。
ひたすらに、絡めて、吸う。
……じんじんと疼く、身体の奥を感じながら。