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LEMON DEPENDENCE
第1章 檸檬、22歳になりました。
「げ…また歳とった」
塗装の大分剥げた某ネズミ―ランドヒロインの目覚まし時計が、午前零時を回った。
よい子はもう寝る時間なのだろうが、ハタチを過ぎたおばはんには関係ない。
え?お肌に悪いって?
いいです、別に…。
どんなに抗ってもあの顔面ぶつぶつ父さんの遺伝子を半分受け継いでしまった時点で、私の負けは確定しています。
まあ、何はともあれ私、紺野檸檬は今日7月10日でまた一つ年を重ね…
22歳になったわけです。
「何なんだろ…この喪失感」
ああ、若さがまた一つなくなったのか。
納得…。
でも、若さが足りないのは今に始まったことではない。
5年前、17歳の時点で70超えたばあちゃんに持久力は完璧負けてたし。
まあ、あの人は常軌を逸してるから…
比べる対象を間違えたな!うん!
…携帯のバイブが鳴り出した。
「誰?こんな時間に」
文句は言うけど、別に迷惑とか思ってない。
だいたい私の周りの連中は、あまり時間を気にしない。
一度なんでだよ…って考えてみたら、自分もあまり考えない人種だって事に気付いて、
―――類は友を呼ぶんだね…。
と、一件落着!!
ぎこちない手つきでタッチパネルを操作し、メールを開く。
スマホ歴は二年以上になるのに、この拙さ…。
人間って成長する生き物だったよね?
塗装の大分剥げた某ネズミ―ランドヒロインの目覚まし時計が、午前零時を回った。
よい子はもう寝る時間なのだろうが、ハタチを過ぎたおばはんには関係ない。
え?お肌に悪いって?
いいです、別に…。
どんなに抗ってもあの顔面ぶつぶつ父さんの遺伝子を半分受け継いでしまった時点で、私の負けは確定しています。
まあ、何はともあれ私、紺野檸檬は今日7月10日でまた一つ年を重ね…
22歳になったわけです。
「何なんだろ…この喪失感」
ああ、若さがまた一つなくなったのか。
納得…。
でも、若さが足りないのは今に始まったことではない。
5年前、17歳の時点で70超えたばあちゃんに持久力は完璧負けてたし。
まあ、あの人は常軌を逸してるから…
比べる対象を間違えたな!うん!
…携帯のバイブが鳴り出した。
「誰?こんな時間に」
文句は言うけど、別に迷惑とか思ってない。
だいたい私の周りの連中は、あまり時間を気にしない。
一度なんでだよ…って考えてみたら、自分もあまり考えない人種だって事に気付いて、
―――類は友を呼ぶんだね…。
と、一件落着!!
ぎこちない手つきでタッチパネルを操作し、メールを開く。
スマホ歴は二年以上になるのに、この拙さ…。
人間って成長する生き物だったよね?