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熱い夜、冷たい氷
第2章 冷える爪先、叶う希望

存在するには、歩み寄りが必要条件として努力したりも、惜しみ無い燃料を取り込みながらも、ひたすらセックスのみに従じるのは気の遠くなる長さの出会いだった。
あたしがマイノリティなんで仕方がない、と結論付けてきた程に孤立感を味わい泣いた。
素直な性欲に憧れた。
無理だと諦めながら。
だから、嬉しかった。
薬物を用いても、本能を解放できることが叶って。
不穏な空気を招き入れてしまった憂鬱も、無抵抗な幼少期に味わった恥辱と痛みが払拭できれば、自らの意思で辿り着いた闇の世界の滅入る出会いすらも、まだ納得して受け入れられた。
苦痛なのは変わらなかったけれども。
解放できた悦びは無邪気に楽しんでいるけれど、自らを弄ぶ荒んだ嗜虐感の追求は歪んだ欲望であるのが遣りきれない。
一番自分勝手な扱いを許すのは自分自身だけ。
溢れ出す愛は歪んだ欲望だった。
鏡子は、薬効の快感を味わって幼い。
破滅に陥るプロローグだとすれば、まだ間に合うだろうが払拭し、病魔の呪念から解き放たれたのなら、もう少し待ってて欲しいと、願って止まない。
あたし以外の誰かひとりでも痛みを招き入れるのならば、即座に止めるが。願いは捨て去る。
どうせ、長くは生きられないんだ。
迷惑だけはないように。
あたしがマイノリティなんで仕方がない、と結論付けてきた程に孤立感を味わい泣いた。
素直な性欲に憧れた。
無理だと諦めながら。
だから、嬉しかった。
薬物を用いても、本能を解放できることが叶って。
不穏な空気を招き入れてしまった憂鬱も、無抵抗な幼少期に味わった恥辱と痛みが払拭できれば、自らの意思で辿り着いた闇の世界の滅入る出会いすらも、まだ納得して受け入れられた。
苦痛なのは変わらなかったけれども。
解放できた悦びは無邪気に楽しんでいるけれど、自らを弄ぶ荒んだ嗜虐感の追求は歪んだ欲望であるのが遣りきれない。
一番自分勝手な扱いを許すのは自分自身だけ。
溢れ出す愛は歪んだ欲望だった。
鏡子は、薬効の快感を味わって幼い。
破滅に陥るプロローグだとすれば、まだ間に合うだろうが払拭し、病魔の呪念から解き放たれたのなら、もう少し待ってて欲しいと、願って止まない。
あたし以外の誰かひとりでも痛みを招き入れるのならば、即座に止めるが。願いは捨て去る。
どうせ、長くは生きられないんだ。
迷惑だけはないように。

